2014年9月30日火曜日

京都ぶどうのいえ 活動のようす 2014年9月7日

京都ぶどうのいえ 活動のようす



今年の3月15日に牧師館とぶどうのいえの落成式を挙行し、ぶどうのいえの開業準備が終わるか終らないかのぎりぎりの4月1日から受け入れを開始しました。開業早々いきなり満室の連続となりまだ不慣れなスタッフが冷や汗をかきながら対応しました。春休みが終わってしばらくあまり利用者のいない日が続きましたが、夏休みになってまた満室の日が続いています。季節変動が非常に大きいようですが、現在までのところ平均すれば部屋稼働率はだいたい4割程度といったところです。単身での滞在が中心ですが家族での利用も3~4割ぐらいあります。

運営は施設長である韓司祭のもとに、4名の事務局員と約10名のボランティアからなるスタッフが交代で入退室などの業務を分担しています。牧師にあまり頼らずに運営しようと心がけてはいますが、登録ボランティアが10名と言っても自由に動けるかたはあまり多くないので、やれ大雨でボランティアがいけないとか、退室が早朝で間に合わないなどと言っては細々したことを韓司祭夫人に頼ってしまうことも多い現状です。

これまでのところ利用者との間のトラブルは一切なく順調に運営を続けております。どの利用者からも感謝の声をいただいております。河原町通に面していながら車の騒音も聞こえず静かで熟睡できましたとか、利用料が安いので粗末な所だろうと覚悟してきたがきれいな部屋で安心しましたと感想を述べられるたり、安く利用させてもらってありがたいと郷土のおみやげを持ってきてくれたりするかたもときどきいます。

 居室にカビが発生し緊急処置をしたり、殺風景な前庭の整備を少しずつ進めたり、こちらが想定もしなかったようなケースの対応準備ができていなかったりと、まだまだハード・ソフト両面で細かい改善の努力が続いています。経済面はまだ全体の姿が見えてきませんので何とも言えませんが、当面その日ぐらしだけは何とかなるだろうとは思います。総じていまのところどうにか軌道に乗ったと言えると思います。

これまで外部向けの宣伝は控えてきました。現在の利用者の大部分は協力関係にある京都ファミリーハウスの紹介のかたがほとんどです。ファミリーハウスでは長年の経験で観光などの目的外の利用者を見抜くノウハウがあるとのことで、おかげでぶどうのいえにそのような不心得者が来るのを防止してくれている側面もあると思います。ぶどうのいえの宣伝を意図した活動としては、つのぶえ6月号に予約専用電話の開設記事を掲載したのが唯一で、次は聖公会新聞9月号に同様な記事が掲載される予定です。いずれにしろ組織内部向けの宣伝で、次の段階はフェイスブックを考えていますが、より広範囲なホームページやブログのような不特定多数を対象にした宣伝はまだ未定です。その段階になるとまた新たな問題も発生することを覚悟しております。

2014年9月7日 京都ぶどうのいえ